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アーティスト達の危ない夜会 vol.2

 ~ボトルアート,エージェントCEO~

 

職人「あなたは何をしているの?」

レイレイ「私はね、これ!」

 

レイレイが首につけてたアクセサリーを見せてくれた。

 

皆「おーーーーーー」

職人「これ知ってる!すげえぇ」

さだ「えっ何?ん?わーお!」

 

ボトルの中に風車がある!他にも…

 

職人「ボトルの中のアート!」

あつき「これはどうやって作るの??」

レイレイ「ピンセットでボトルの中で折り紙を折るの」

 

ひゃー気が遠くなる(>_<)

 

でもこれ凄すぎ!!!

レイレイは僕らに、他の作品も見せてくれた。

 

さだ「レイレイは何でこれを作ろうと思ったの?」

レイレイ「私はもともと建築事務所で働いていたの。でもその仕事が嫌になっちゃって…その時このアートを見つけたの。なんとなく折り紙を折っていて、それがだんだん小さくなっていって、いつの間にかボトルの中で 笑」

 

さだ「ホントにすごいな~これ。これ何?」

レイレイ「それはバレリーナ!」

 

さだ「…ほんとだ!これは?風車だよね」

レイレイ「うん、風車はね、幸せを運ぶって意味があるんだよ」

 

さだ「あっ!」

 

レイレイボトルから風車を取り出してふぅ~っと息を吹きかけた。

風車が…回った。

 

さだ「わー素敵だねー」

レイレイがニコッとしてくれた。

 

さだ「これ売ってるの?なんか1つ欲しい!」

レイレイ「いーよ手に取って」

 

さだ「やっぱりこれかな」

僕は1番印象的だった、風車が入ったボトルを1つ買った。

 

ボトルに”joy”って書いてある。

幸せって意味だね。

 

なんか心がクリアになった気がする。

 

さだ「ねー、英語の先生探してるんだけどやってくれない?」

レイレイは日本語がけっこう話せる、

チャイニーズ系のカナディアンだ。

 

レイレイ「昔少しだけやってたことあるけど…」

さだ「うん、あなたがいい!」

 

レイレイ「ありがとう。でも今は仕事辞めちゃったから探さなきゃいけないの。ボトルアートだけでは食べていけないから」

さだ「分かったよ。あなたが落ち着くまで待ってる。」

レイレイ「たぶん3月に入ったら時間が出来ると思う。そしたら、また話そっ。」

 

すごく優しくて、人とアートを大切にしているのが伝わってきた。

こんな子が側にいてくれたら、もっと人に優しくなれるんだろうな…

ん?いかんいかん今のは誤解されますね 笑

恋愛感情ではないと思います。たぶん…

 

その後も

建築事務所での作品やボトルアートを絵本にしたものを見たり

日本に住んでたって話や今やりたいことの話をしました。

 

アーティストの話って

しっかりとその人の世界があって

そこのドアを開けようとしている人を

最高の笑顔でもてなしてくれているように感じた。

 

気づいたらドアを開けて部屋に入ってる。

そして椅子に座ってくつろぎながら

家主が自分の作った作品を説明してくれてる。

その時の顔はまるで無邪気な子供のように…

 

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たつ「さださん、これからまだトロントにいるなら紹介したい人がいます」

さだ「どんな人ですか?」

 

たつ「さださんと同じ歳くらいにトロントに来て、今はエージェント会社の社長さんです」

さだ「是非会ってみたいです」

 

たつ「来たら、教えますね」

 

ー30分後ー

 

たつ「さださんちょっと」

たつがわざわざ呼び出して社長と会わせてくれた。

 

のりさん「日本では何してたの?」

さだ「来る前日までウィンタースポーツのインストラクターをしていて、20代は主に水商売でした」

 

のりさん「そーか。俺も水商売やってたんだ」

さだ「そうなんですか。なんか分かる気がします」

 

僕の場合、ほぼ夜の仕事をやっていたでしょって言われることはないですが

同業って同業の匂いがなんとな~くするんです。

 

さだ「何をされてたんですか?」

のりさん「俺はバーテンダーだよ。腕を磨きたくてトロントに来たんだ」

 

さだ「今もやられてるんですか?」

のりさん「夢半ばで見切りをつけたんだ。今はエージェントの会社経営してます」

 

さだ「トロントでの会社経営ってどういう手順を踏むんですか?」

のりさんはシンプルにさっと教えてくれた。

 

のりさん「…こういうアウトローなエージェント会社があってもいいだろ 笑」

さだ「すごくいいと思います。エージェントさんと関わることはあまりないだろうと思ってましたが、のりさんとはいろいろ話したいです」

 

のりさん「いつでもおいで。普通に友達としてでもいいし 笑」

さだ「そうさせていただきます」

 

※この日出会ったレイレイにはまだ先生をしてもらってません。
でも、たまに「ごめんねっ」って連絡が来ます。

 

※そしてのりさんとは事務所であったり
のりさんの会社主催のlanguage exchangeでお世話になっています。

 

リアルテラハep6に続く
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