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アーティスト達の危ない夜会VOL.1

~世界のバリスタ,シルバー職人,インタビュアー~

 

「目的地に着きました!ナビを終了します」

 

ん、ないじゃないか(-_-)

GPSは詳細まで案内してくれない。

 

バーみたいなカフェの前を行ったり来たり。

ここしかないよな~…

 

「ガチャッ」

あれ?パーティやってる雰囲気じゃないけど…

3人で座ってる日本人発見。

 

さだ「あのぉ~コースケに呼ばれて来たんですが…」

たつ(主催者)「コースケはまだ来てないですよ。外寒いんでどーぞ座ってください」

 

さだ「ありがとうございます」

たつ「コースケとはどういう関係ですか?」

いいねこのフレーズ、パーティっぽくてヽ(・∀・)

 

さだ「ハウスメイトです」

たつ「ここにいる皆、僕以外初対面です 笑」

さすがトロント 笑

 

たつ「さださんは日本で何されていたんですか?」

さだ「トロントに来るギリギリまでスキーとかスノボのインストラクターしてました」

皆「へ~」

あれ(・・;)リアクションに困ってる感じ?

アーティストの集まりだからねヽ(*´∀`)ノ

 

さだ「皆さんは今何されてるんですか?」

たつ「僕は日本では大学生なんですけど、今は”カメラ”で写真撮ってます」

 

「僕はつい最近までこのお店で働いていた”バリスタ”です」

「僕は今”シルバーアクセ”を作ってます」

 

なるほど、皆確かにアーティストだな~

 

たつ「こいつはバリスタの世界大会があるんですけど、この前それに出場したんです」

さだ「すごいね。何をするの?」

バリスタ「カップにコーヒーとミルクを注いでアートを作るんです。スピードと綺麗さを競います」

 

さだ「綺麗さってどう判断するんだろうね?」

バリスタ「アートが左右均等かとかグラデーションの色合いとかですね」

 

さだ「ふえ~気が遠くなる」

でも、すごく楽しそうヽ(´▽`)

 

隣にいたシルバーアクセの”職人”にも話しかけてみました。

 

さだ「シルバーアクセを売ってるの?」

職人「まだ仕事って言えるほど稼げてませんが、自分で作って売ってます!」

 

さだ「どうやって作るの?」

職人「丸い指輪みたいなものを削って型を作ります。そこに銀を流しこむんです」

 

さだ「うわーすごい細かい作業だ(・・;)」

職人「これも僕が作ったんです」

と言って自分の指にはめていたドクロの指輪を見せてくれた。

 

さだ「なんか変わったドクロだね?」

職人「これはまだ未完成なんです」

 

さだ「どーいう意味?」

職人「これは僕が初めて創ったシルバーアクセサリーなんです。僕自身なんです。だから僕の経験やスキルと共に少しづつ変えていくつもりです」

 

さだ「うんうん」

職人「そしてこのドクロが完成したら、この世界に導いてくれた友にプレゼントするつもりです」

 

こーいう感性好きだなー(^^)

 

若干19歳のシルバーアクセアーティストは

目を輝かせながら

自分の好きなことに対しての情熱を一生懸命伝えようとしてくれました。

 

ドクロには目が大切なんだってこと

普通と違った工夫を凝らす努力をすること

想像したものを技術で表現出来るようになりたいということ

 

彼の話は尽きることなく熱い想いが伝わってきました。

 

ふと周りを見渡すといつの間にか人が増えていて

8人がけのテーブルには座りきれなくて

カウンターや立ちながら飲む人で溢れていました。

 

さだ「初めまして。さだです」

あつき「どーも、あつきです」

 

さだ「あつきはどんなことやってるの?」

あつき「僕は日本の大学生なんですが、インタビュアーの仕事の話を最近頂きました」

 

さだ「なになにそれ?」

あつき「トロントに来て頑張ってる日本人に話を聞いて記事にしていく感じです」

 

さだ「いーねーそーいうの!」

あつき「一応FBページとかにも載せてるんです、これがそうです」

さだ「うんうん見せて( ◠‿◠ )こーいうひたむきに頑張ってる人はたくさんいるけど、誰かが見つけてくれなきゃそのまま埋もれてしまう人もたくさんいるんだよね。いーねーインタビュアー!素敵な仕事だね!!」

 

あつきはシンガーとしてトロントで頑張っている女の子の記事を見せてくれた。

 

頑張っている人が、頑張っている人を見つけて出会って

それが記事という形で皆に知ってもらえる。

本当にいい仕事だ。

 

リアルテラハep5に続く
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