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大切な時を刻むテーブル
「どうなん?学校。」
部屋の近くにあるキッチンから声がする。
キッチンは共有スペース。
きっとここに住んでる子達が話しているんだろう。
関西弁?
関西から来た子なのかな。
関西人はお笑いに厳しいから
話に常にオチを作らないと(>_<)
声的に若い子達の気がする…
ちゃんと受け入れてくれるかなー。
と、そんなこと考えてても仕方ないや。
まっなるようになるさ。
ー次の日ー
「おはようございます、最近入ったさだです」
「あっ、どーも。あっきーです」
おーやっぱり若そうだけど
なんだろーこの落ち着いてる感じは(・∀・)
さだ「学生ですか?」
あっきー「そうです」
さだ「他に住んでる人も皆学校行ってますか?」
あっきー「今僕以外は皆働いてますね」
さだ「トロント来てどれくらいですか?」
あっきー「9ヶ月くらいです」
おー大先輩。
こんな質問攻めの会話を中心に
30分くらい身の上話をしました。
あっきーの故郷や学校
トロントに来た理由などなど。
一番ビックリしたのは
大阪人だということ。
さだ「えっ!めっちゃ標準語じゃん!」
あっきー「僕すぐ適応するんです 笑」
初めて会ったよ。
東京いるとき大阪出身の人にたくさん会ったけど
皆バリバリの関西弁だったし。
直そうとして直したわけじゃないからすごい。
そーこーしてるうちにもう一人の子が登場。
「どーも、さだです」
「みさきです。見学来てたとき1回会いましたね」
あっ覚えてたんだ。
みさき「トロント来てどれくらいですか?」
さだ「2週間くらいです」
みさき「2週間ですか!?想像以上だった 笑」
さだ「どゆこと?」
みさき「夜、全然いなかったですよね?」
さだ「そーいえばここに来てから夜はいつも出てたかも…」
みさき「だからもうトロント長くて慣れてる人なのかなーって話してたんですよ~」
さだ「なるほど」
みさき「まさか2週間とは 笑 ニューフェイスですね!」
さだ「そう、なんか昨日ホントは挨拶しようと思ったんだけど2人で話してるとこ邪魔しちゃ悪いかなって…」
みさき「全然そんなことないですよ。あっ僕けっこう夜テレビとか見てるんでうるさかったら言ってください」
さだ「あんまり気にならないから大丈夫(^O^)これからいろいろ教えてもらうかもです」
みさき「なんかあったら言ってください」
あっきー「良かった変な人じゃなくて。大人な人で良かった」
ははっ、変な人かもよ…(・∀・)
でもこちらこそ本当にいい人達そうで良かった。
いい人達というだけじゃなくて
それぞれ目標を持って自分の時間を大切にしながら
情報交換やちょっした助け合いで
自然と時間を共有してるように感じた。
シェアハウスにはキッチンがだいたいあります。
リビングがあるところもあるけど
僕らのとこはキッチンの前に置かれたテーブルだけ。
ダイニングテーブルという立派なものでもない…
でも、殺風景なそのテーブルが
これまでにたくさんの人のやり取りを見守ってきたのだろう。
ご飯を作るとき
冷蔵庫を開けて飲み物を飲むとき
そんな些細なきっかけから
偶然の時間の共有を促してくれているのかもしれない。
そう思ったら、なんかほっこりした。
これから始まる僕らのテラスハウスも
どうかあなたの歴史に刻んでください。
リアルテラハep3に続く
⇒『住んでいた世界が違っても』