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こんにちは、さだです。

今日はまだ滑ることが怖い子供に対して

僕がしている自信をつけさせるための

たった3つの必勝法を教えます。

 

インストラクターになってみたい人

どんな仕事なんだろう?って思ってる人

今子供に何か教える仕事をしている人の

何かしらのキッカケになればいいかなと思っています。

 

ならないか…(・∀・)

 

 

たった3つのことをするだけで、『自信』がつく

 

 

下を向きながらレッスンに参加したスキー2回目の女の子

 

とある3連休最終日、

ほとんどのお客さんが

午前中で滑るのを切り上げて帰っていくので

午後はほとんどレッスンには入っていきません。

午後滑ってから帰るという人達も

最後だし、親子で一緒に滑るという人が多いです。

 

そんな日の午前、僕は3人の生徒さんを受け持つことになりました。

その内2人は、曲がりながら滑れる初級者さんです。

もう1人は、人生で2回目のスキー。(以降この子は”★さん”と表記します)

 

少し時間に遅れてきて

他の子達が体操を始めている時に

下を向きながら歩いてきて、静かに輪に加わりました。

 

さっ、皆リフト乗ったことあるって言うし、

片足だけ履いて移動するよー。

 

と、★さんが履けない。

よし、じゃあ一緒に履こうかー

「足あげてー」

「…」

足が全く動かない。

 

まー慣れてない子にはよくあることだ。

とりあえず、リフト乗る前にちょいとした坂で練習しますか。

 

っとその前に

「★さんに魔法をかけるね」

そう言って取り出したのは、

ジャジャーン、何てことのないただのワックス。

 

他の2人からは、

「な~んだワックスかー」とため息。

ぬぬ、夢を早くも壊しやがって(・`ヘ´・;)

 

★さんのスキーは少し古い型のスキーで

滑走面に雪もつきやすく、クロスカントリーみたいに細長いスキーです。

 

「★さん今まで滑りにくかったでしょ、これで滑るようになるからね」

うんと頷きながら初めて笑ってくれました。

 

子供たちは滑れなかったり、滑りにくかったりしても

どう表現していいのか、

何をどうしたらいいのか分からなかったりします。

 

それが間違っているかどうかだって

始めたばかりなら判断できないのです。

まあ子供に限らずなんですけどね。

 

帽子を被ってこなかったり

靴が緩かったり(コレかなり多いです)

中には靴を反対に履いてる子もいます。

 

それに気づいてあげて

これじゃあ歩きにくかったでしょ、滑りにくかったでしょって

相手の気持ちを代弁してあげることが大事です。

 

自分のことを分かってくれてるって思うと

そこに信頼が生まれるからです。

 

リフトに乗って上まで行って

★さんにスペシャルアイテムをつけて、

皆ついてきてー!!!!

 

★さん以外の2人はスイスイ滑れてる。

★さんは、、、止まれないヽ(・∀・)ノ

よし、一緒に滑るよー!

先生前にいるから怖くないよー。

 

そうそうそんな感じヽ(´▽`)/

 

あまりまだ自分で滑れない子に対して

僕が意識してることは、『自信』をつけること。

 

自信がないと下を向くし、

上手くなりたい、滑りたいって気持ちも湧きません。

 

『早く終わって欲しい』

そればっかり考えちゃう。

 

下を向くとどーなるか?

 

視線が下がるとあらゆる感覚が悪くなります。

スピード感覚バランス感覚方向感覚

 

上手くなりたい、滑りたいって気持ちがないとどーなるか?

 

人の話を聞かず、自分のカラに閉じこもっちゃう。

人を見ようとしないで、

どう滑るかが分からないまま現状維持。

 

 

じゃあ自信をつけさせるために何をしたらいいの?

 

僕は3つのことだけしています。

 

  1. 褒める
  2. 次に進む
  3. 任せる

 

褒める

 

まずは、どうしたらいいのか教えてあげること。

この時点であまり話を聞いてないようなら

手をつないで、もしくはスキーの先っちょを持って

一緒に滑りながら声をかけながら、体を動かす手助けをします。

 

そして、褒める。

出来なくてもいい部分を見つけて褒める。

 

その後に、こうしたらもっと良くなるよって伝える。

人は褒められて悪い気する人はいません。

子供でも大人でもです。

特に子供は褒め過ぎくらいがちょうどいいと思います。

大人は褒めすぎると、嘘っぽく聞こえてしまう場合もあります。

 

ポイントは、具体的に褒めてあげること。

抽象的に褒めてあげることで気分は良くなりますが

何がいいのか分からないと上手くなりません。

 

具体的に褒めることで、その動作を覚えます。

そして次もやろうとします。

 

 

次に進む

 

あまりずっと同じことやっていても飽きちゃうし

1つのことしか出来ないまま。

 

人によっては満足してしまって

技術はそのままでスピードだけあげちゃって危ないです。

満たされない上達意欲を

『スピード』という部分で補おうとします。

だから、次に進むんです。

 

その時のポイントは

「これが出来るようになったから、もっとレベルアップしよう」って

言葉で伝えることです。

 

言葉や内容は違くとも同じニュアンスならいいです。

要は、『出来た』と実感してもらうこと

『だからこそ君は次に進めるんだよ』って理解してもらうこと。

 

こうすることで、より自信は蓄積されていきます。

これが出来た!よりも

これもあれもそれも、こ~んなに出来た!

って方が大きな自信になりますよね?

 

 

任せる

 

ある程度自分で滑れるようになってきたら

  1. その子にコースを決めてもらったり
  2. 乗るリフトを決めてもらったり先生より前で滑ってもらったり
  3. 全部こっちが決めちゃうのではなく

 

その子に選択肢を与えてあげます。

 

その時のポイントは、

「○○ちゃん(○○くん)上手になったから、もうどこでも滑れるね(´∀`)

どこ行きたい?」っていうふうに、

言葉で上手くなったことを伝えること。

そして信用してるよって感じてもらうこと。

 

僕がよく使う3パターンを特別に教えちゃいます

 

トレインなら一番前か後ろを任せます
一番前の時にかける言葉の例

「○○ちゃん(○○くん)上手だから先頭で皆を引っ張ってってあげようか。

皆がついてこれるようスピードを調節してあげてね」

 

一番後ろの時にかける言葉の例

「○○ちゃん(○○くん)上手だから、一番後ろを守ってね。

誰か転んでいたりしたら助けてあげてね」

 

まあ感がいい子は、言葉なんてなくても

周りの子と少し違ったことを『任せる』ことで

信用されていることを察します。

 

あそこに集合ね

1人で滑ることで、自分が上手くなったと実感できます。

それが自信につながります。

 

どのリフト乗りたい?

ここで何番!って出てくれば

もう滑ることに自信がついている証拠です。

 

 

今日のまとめ

 

 

だいぶ長くなりましたが、

『自信』なんてほとんどの場合

初めから持ってるものじゃありません。

小さな成功の積み重ねだと思うんです。

 

その成功を手助けしてあげて

それが成功だよって教えてあげることが

教える立場にある人の役目だと思っています。

 

『自信』がついたら滑ることが楽しくなります。

楽しくなったら

今度はもっと上手になりたいって思うようになります。

 

レッスンに入ってきた時

下を向いてあまり話さなかった★さんが

最後はいろんな話をしてくれるようになりました。

 

午前中だけの予定が

午後もレッスンに入りたいってお母さんに頼んでくれました。

 

そして、また同じ先生がいいって(´∀`)

テンション上がっちゃうよー先生単純だから(・∀・)

 

お母さんに後で聞いたんですが

午前中のレッスンはイヤイヤ連れてきたそうです。

 

スキー初めてなのにリフトに乗って

雪のいっぱいついた細いスキーで滑って

滑れない理由が分からなければ

誰だって嫌になっちゃいます。

 

自分には出来ないって思い込んじゃいます。

だから『自信』につながっていくような

道しるべを作っていってあげなきゃいけないんですね。