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こんにちは、さだです。まさか、とうとう僕もおかしくなったか…日ごろから「普通の人と違う」「変わってる」「変人」なんて言葉を浴びせられてる僕ですが、幻なんか見たことはなかった。これは神様か、はたまた砂漠の蜃気楼なのか。暑さと疲れでイカれたか…
ワカチナ2日目の朝に一人で砂漠の山頂を目指す
あいつにいろんなとこ吸われて、眠れなかった夜
昨晩は久しぶりの友との再会に酔いしれた。安心感と今後の旅の楽しみを想像しながら、すやすやと眠りに………
つけねーじゃねーか(;´Д`)「プンプンプンプン、うるせー!!!!!」
僕の眠りを妨げたのは、暑い場所にいる人間の天敵、蚊でした。チューチューチューチュー血吸いやがって(;´Д`)血吸うのはいいけど、静かに吸えよ!羽音立てるなよ、歩いて来いよ!!って言いたくなりました。それくらい本当にうるさくて、眠れなかった。かゆいし…
トロントからのフライトと、リマからの長距離バス移動で疲れてたはずなのに、僕の体は眠りによる体力の回復を行うことがほとんど出来なかった。お分かりでしょう。あのにっくき蚊のせいです。やつらのせいです。蚊対策を甘く見ていた僕のせいです(;´Д`)
眠らなくても朝はまた来る
世の中は寝て起きたら朝!、、、ではなく朝の時間が来たら朝です。いつのまにか朝の5時近く。寝る前にかけてあったケータイの目覚ましが鳴った。覚めてます!覚めてますよー既に(-_-;)
昨日のうちに日の出時間を調べておいた。5時55分。わーお!起きなきゃ!!なんとなく砂漠っぽい格好をして、ほぼ寝れなかった目をこすることもなく、まだうす暗い部屋を後にしました。
いざ砂漠の山登り
ホテルの目の前には砂漠の山。遮るものも、道も何もない。いや、少しあったか。昨日の夜食事をしながら仲間に情報を聞いていた。砂漠を登ることの難しさ、どのルートが初心者にはいいのか。皆はホテルの目の前の山を一直線に上り始めて地獄を見たらしい。ということで、僕は少し遠回りですが、歩き続けられそうなルートを進むことにしました。水とおやつとカメラとカナダの国旗を持って!!
犬神様との出会い
登り始めて、靴に砂が入り重くなった足と果てしなく続く砂漠に、一種の絶望を覚えていたとき、犬神様は悠然と僕を追い越していった。「何!!?お主は何者だ!!!」心の中でそう叫ぶこともなく、ぼーっと彼がさっそうと歩く姿を眺めていた。ふと彼が足を止め、座り込んだ。こっちを見ている。埋まりながら、3歩進んで2歩下がりながら、なかなか思うように進まない人間共を見て、きっとあざ笑っているのだろう。僕は出来るだけ平然を装い、犬神様の付けてくれた足跡に沿って進んだ。僕が近づくと、また犬神様は少し進む。そしてまた近づくと少し進む。これは幻だろうか。疲れと寝不足が重なって、僕は幻覚を見ているのだろうか。神に見えるこいつは、地獄への道案内をしているのだろうか。どーせ登ると決めた道。ついてってやろうじゃないか。
よく考えたら、そんなわけないと誰もが思いますね。実際はただの人懐っこい野犬が、僕を山の頂上まで案内してくれているみたいです。こうやって旅行客に気に入ってもらって、餌をもらって生活しているのかな。そう思ったら、急に情が沸いてきました。決して裕福ではない国に産まれた犬。彼らはこうやって生きる術を知っている。温室育ちのペット達とは違う世界を知っている。生きるために必要なことなら、犬のプライドさえ捨ててやる。そんなふうに見えました。彼は本当にいいガイドさんでスピードも僕に合わせて、ルートも滑落しないようなルートにしてくれて。そして最短距離を進んでいく。
最高のご褒美。生まれて初めて見る砂漠からのご来光
犬神様のおかげで暑さと眠さに打ち勝ち、頂上に辿りつけました。なんやかんや起きてから出発するまでに時間がかかってしまい、日の出時間には全く間に合わなかったですが、登山時間はおよそ1時間くらい、、、かな。綺麗な朝日が見えました。そして、泊まったホテルがあるワカチナの小さな町と綺麗なオアシスが一望出来ました。反対側には他の町も見えて、とても神秘的でした。あ~今自分は砂漠の中にいるんだという心が高揚するような感じと、登頂の余韻に浸りました。
犬神様にガイド料を
「ありがとう」の意味を込めて、持ってきていたお菓子、プリングルスを一緒に食べました。その後、空になったプリングルスの缶を投げて一緒に遊びました。誰に教えられたか分からないけど、ちゃあんと持ってくるんですね。遊び疲れたら、座って休む。犬神様も一緒に近くに座ってる。本当にいい子だなあ。あの瞬間までは…
次記事に続く⇒ワカチナの野犬はう○こも食べる!?食料の乏しい場所で野生に育った生命力
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