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Mちゃんとバイバイし、僕らはドネーションのお店に向かう。無料で温かいご飯にありつけるお店です。

ドネーションのお店ってなぁに?

ドネーションというのは無料という意味ではなく、「寄付」という意味です。なのでドネーション制のレストランというのは、無料レストランというわけではなく、お支払いが寄付制のレストランということになっています。

あちら系あちら系

なんだ。無料じゃないのか…

TOMOTOMO

お金払うか払わないかは自分が決めるんだよ。

一食につき、100ドル払ってもいいし、0ドルでもいいわけです。寄付する(支払いする)金額を自分で決めることが出来ます。と言ってもさすがにビタ一文払わずに食べ逃げみたいなのは、いくらケチな僕としても心が痛みます。

かといって、いくらぐらい払えばいいのだろう。日本人にありがちなことかもしれませんが、値段が決められていないと自分でこれにはいくらって決めることが出来ない。

でも安心してください。あなたを迷わせることなく、罪悪感を持たせることなく、払い過ぎ感を後で後悔させることなく、お支払いができます。料理それぞれに、大体の目安の料金が書かれていました。

実際に食べたベジタリアンメニュー

ドネーションのお店で、僕とトモが食べたベジタリアンメニューの写真を載せておきますね。想像通りだ!という方もいると思いますし、想像と違うって方もいるかもしれませんね。

メルボルン レストラン

上記のメニューは、カレーです。タイカレーみたいな緑のカレーです。ベジタリアンなのでお肉は入っていないのですが、しっかりと味付けされたカレースープに適量のご飯がトッピングされています。とてもヘルシーで、さらっとしてて食べやすい料理でした。でも肉食系の僕としては、これだけじゃ物足りない…

メルボルン レストラン

これはロールとかラップと呼ばれるもので、小麦粉を固めたような生地でたっぷりの野菜が中に包まれています。通常オーストラリアで出てくるものよりワンサイズ小さい感じですが、それなりに食べ応えがあり、お腹に溜まります。ヘルシーなサンドイッチ感覚で食べることが出来ます。

メルボルン レストラン

上記はラザニアです。スパイスとトマトソースで、ほどよく味付けされていて、お肉を食べた時と同じくらいのガッツリ感が味わえます。僕が想像していた「薄味で生野菜が多いようなベジタリアン料理のイメージ」をいい意味で覆してくれた料理でした。

ベジタリアン料理レビュー

人生初めてベジタリアンのお店に行きましたが、肉を食せないなんて食の楽しみが半分減るくらいに思っていたのですが、これなら頑張ればベジタリアンとしてもやっていける気がしました。実際はよっぽどの信念がないと断念するだろうけど…

でも本当に満足しました。お腹も一杯になったし、食べた後の物足りなさもなかった。すごくいい経験になりました。

お支払いはどうした?

実際想像以上の満足感だったので、やっぱりお金はきちんと支払いたいなと思いました。そこで働いている人たちがボランティアなのか、低賃金で雇われているのか、内部事情はよく分かりませんが、こういったお店を運営してくれていることに感謝したいと思いました。あまり大きなお店ではなかったですが、席も満席近かったし。それだけ毎日多くの人が好んで利用しているということですね。

僕とトモも支払う料金に関して、どうしようか迷っていましたが、結局そこに書かれていた「相場」を支払いました。その相場は、おそらく通常のレストランで同じ料理が出てきた時の「相場」の料金です。

僕らはお金持ちではないけど、食べられないほどお金に困っているわけではないから、しっかりその値段を払わないとなと。もしも、これから先オーストラリアや他の国で食べられないほどお金がない時は、お金を払うことが出来ないかもしれないから。

実際そんな人がたくさんいるのかもしれない。そんな人たちが、残飯ではない温かく美味しい料理を食べられるように、このドネーションレストランは、いつまでもここにあり続けて欲しいと思いました。

まとめ

想像以上に料理の味がしっかりとしていて、ボリュームもあって驚きました。

正直ドネーションのお店と聞いて、病院とかで出てくる質素な薄味料理みたいなのが出てくるのかと思っていましたから。

これなら全然お金払ってでも食べたいと思える料理でした!

少し自分の感覚に不思議さを覚えました。当初、自分次第で無料で食べられるレストランにワクワクしていましたが、結果「相場」を支払うことにした心の変化に。偽善心からなのか、お金を払わないことに対する羞恥心からなのかは分かりません。

今の自分の現状を外側から第三者的に見て、結果本来決められているはずの決められていない料金を決めることが出来ました。(相場に従ったまでですが)人の心理は面白いなと思います。

聞いた話だと、1食に100万円支払う人もいるそうです。社会の「相場」と一個人の「相場」はまた別物ですね。「食」「満足感」「価値」を考えることの出来た、素晴らしいレストランでした。

こういったドネーションのレストランは、日本ではまだまだ馴染みが薄いかもしれないですが、世界にはこういったお店もあるのだということを覚えておいた方がいいかもしれませんね。

なぜこういったお店が誕生したのか、お店の営業は成り立つのか、考えてみるのも面白いかもしれないですね。

何か面白いことが分かれば僕に教えてください 笑

※追記

ほびとさんが書いている地球の歩き方の記事にお店の場所等が載っています。ぜひご興味がある方は行ってみてくださいね。

メルボルンでちょっと変わったレストランに行ってみよう

 

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