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こんにちは、薬嫌いなさだです。僕は約10年間、コンタクトの定期検診でしか病院という病院には行っていませんでした。3年前くらいにその記録は終わってしまいましたが(どんな記録やねん( ̄O ̄;))更に普段薬なんて一粒も飲みません。そんな僕が久々に薬局で薬を購入してみました。
高山病ってどんなん?
標高の高い所に行くことで起こる酸欠状態のことです。血中酸素が少なくなり、体にいろんな不調を運んできます。吐き気、めまい、食欲不振、脈拍増加など風邪や二日酔いにも似た症状だということです。
高山病の薬ってどこで手に入る?
クスコ市街以外の入手場所
聞く話によるとですが、様々な場所で手に入れることは可能のようです。僕らは皆出発がカナダのトロントだったのですが、そこでも入手可能らしいです。あと、リマの空港やクスコのバスターミナルの売店でも、錠剤が売ってます。実際に僕らはクスコのバスターミナルで2粒ほど購入しました。薬局に比べると信頼感の劣る売店ですが、前回のまいちゃんの件もあるので念の為…忘れかけてた高山病発症!?地獄の8時間、クスコ行きのバスの中で軟禁状態
ただ、箱から出した中身だけみたいな感じだったので、実際何が入っているか本当に高山病の薬なのかよく分かりません。確か一粒2ソル。相場もよくわかりません。
クスコ市街の薬局
その後、クスコ市外で薬局を見つけ、中に入って店員さんに聞いてみました。。ちゃんとした薬っぽい箱で出てきました。ソロチピル(SOLOJCHI PILLS)一箱81ソル。1日3回(8時間おきに)飲むみたいなんですが、とりあえず8人で約2日分(一人5粒づつ)の2箱だけ購入しました。けっこう高かったので全員毎日は飲まないだろうという計算です。
後に、他の方の南米を旅しているブログで、全く同じ高山病の薬の写真を発見しました。この薬、王道なのかな。
まぁクスコ市街にそこまでたくさん薬局もないので、同じところで買えばそうなりますね。※少し調べてみましたが、ペルーの薬局で高山病の薬を頼んだらほぼ間違いなくこれが出てくるようです。ただ、興味深い記事が
このソロチピルの組成はアスピリンとその前駆物質及びカフェインで,これは一般に市販されている頭痛薬とほぼ同じです。当然の事ながら頭痛薬ですので,高地での頭痛には効果があると思われますが,前述のアセタゾラミドのような高山病予防効果はありません。また,継続的に飲み続けるのは,特に胃腸の弱い方にとってはお勧めできませんし,アスピリンにアレルギーのある方,カフェインで眠れない方などは注意が必要です。
外務省~在外公務医務官情報~
上記に出てくる”アセタゾラミド(スペイン語ではAcetazolamida,日本での製品名がダイアモックスDiamox)”はこのように記載されています。
アセタゾラミドAcetazolamideaの内服は高山病の予防効果がある他,頭痛や不眠などの高山病の初期症状を改善させる効果があります。日本では緑内障の薬として医師の処方箋を必要とする医薬品ですが,ペルーの薬局では”Acetazolamida 250″ という薬品名で処方箋なしでも購入することができます(リマ空港内の薬局でも購入できます)。
予防薬としての用法・用量にはまだ定まった基準がありませんが,高地へ行く直前から開始し,高地にしばらく滞在するのであれば数日間飲み続けるのが一般的です。用量は成人1回125~250ミリグラムを朝と就寝前の2回服用します(日本人の場合は1回125ミリグラムでよいと言われています。)ペルーでは1錠250ミリグラムの物が売られていますので半分に割って服用します。服用後,手指にしびれ感を感じることがあります。体内のK(カリウム)が低下する傾向にあるので,バナナやオレンジなどを食べると良いでしょう。またアセタゾラミドには利尿作用(尿の量を増やす作用)があるので,水分を十分に補給してください。高血圧や心臓病,糖尿病等慢性疾患をお持ちの方は内服前に必ず医師に相談してください。
外務省~在外公務医務官情報~
ん~なるほどって感じですね。実際これとは逆にアセタセラミドは単なる頭痛薬だから、現地の薬局のスタッフが出してくれるソロチピルの方が絶対いいと言ってる方もいます。この判断は僕自身はしかねますので、ご自身で判断してくださいね。どちらも全くの間違いではないだろうし、実際いろんな方の情報から高山病の薬はこの2つくらいに限られてきます。ちなみに僕らは前述したとおり薬局で勧められて”ソロチピルSOLOJCHI PILLS”を服用していたところ、極度に高山病と分かるような症状にはあまりなっていませんでした。もちろん個人差があるので何とも言えないところです。
実際いつ飲んだか?効き目は?
女性チームは購入当日から、早速食後に飲んでいた人もいました。僕はというとクスコからマチュピチュに向かう日の朝にちょっと違和感を覚えつつも飲んでみました。ひっさびさに飲む薬、人工物が喉を通って体の中に入っていく感覚が好きじゃないです( ;´Д`)
その後はマチュピチュ村泊後の朝、マチュピチュ入山前の朝食後に飲みました。要するに移動の句切れの時ですね。大事をとって( ;´Д`)
薬が効いたのか否かはよく分かりませんが、南米旅行中一瞬たりとも高山病の症状は出なかったです。とりあえずありがとう!
薬局で売ってる高山病の薬以外で、高山病に効く、とあるモノ
僕らの泊まっていたホテルではお茶として置かれていて、クスコ市街で入ったレストランでもメニューにあって、僕とともをスタンドバイミーロード(大ヒット映画スタンド・バイ・ミーに出てきたようなマチュピチュ村に行く為の線路道)まで連れてってくれた乗り合いバス(コレクティーボ)の運転手さんも持っていて、、、そのあるものとは日本では法律で禁止されているコカイ〇です。
えっ麻薬?そーなんです。実際にはその原料となるコカの葉っぱを抽出してお茶にしたり、そのまま食べたりします。乗り合いバス(コレクティーボ)の運転手さんもムシャムシャ食べていました。手のひらサイズのビニール袋一杯で、2ソルみたいです。
このコカはクスコ市街にもちらほらある売店で購入可能です。
要するにナスカ地上絵の時みたいに、麻薬で頭を少しバカにさせると気持ち悪さとか頭痛とか感じないよということなのかもしれません。ホントかウソか分からないですが、何か聞いた話だと鎮痛剤系に入ってる薬は基本の役目は一緒だとかなんとか。麻酔と言えば麻薬より聞こえはいいかもですね。そーいう感じなんだと思います。
高山病にかかりやすい人と対策
高山病にかかりやすい人
体質や高齢の他に下記などの健康状態が挙げられます。
- 飲酒
- たばこ
- 寝不足
※体質に関しては、普段貧血気味の人、酸素摂取能力(心肺機能の強弱と血中ヘモグロビンの量)
※高山病にかかりにくい人は上記の反対です。
高山病対策
酸素摂取量を調節する
平地にいる時よりもゆったりとしたペースで行動するように心がけると良いみたいです。僕らもクスコのホテルの階段や街の階段などで、面白いくらいすぐに息が上がっていました(*_*;必要であれば酸素ボンベを用意しましょう。
水分補給&栄養補給をこまめに
ペットボトルの水は随時用意しておきましょう。サプリなども持っておくといいかもしれませんね。何よりも栄養のある食事をとるように心がけておくといいようです!ただ高所だと消化機能が低下するようなので腹7分目位に抑えておきましょうとのことです。
高所順応のコースを選ぶ
人間の体は優れていて、自然と周りの環境に体が慣れてきます。時間の節約や悪路を避ける意味で、飛行機で移動したくなる気持ちも分からなくはないですが、飛行機を降りた時いきなり標高が上がっていると体に負担がかかります。空路と比べて陸路移動の方が、徐々に標高が上がっていくので自然と体が慣れてきます。僕らも時間節約して浮いた時間でホテルに1泊という案も出たんですが、金額、旅の醍醐味、高山病等の理由により、南米に来てからの移動は全て陸路を利用しました。
また、次の目的地が今よりもっと標高が上がる場合は、到着時にすぐに行動しないで、バスターミナルなどでしばらくゆっくりすることも高山病にならない秘訣だそうです。
適した呼吸法を覚える
お腹にある風船を膨らませるイメージで腹式呼吸
ろうそくを吹き消すようなイメージを持って息を吐く
口笛を吹きながら息を吐く
これは僕らは試していませんが、登山家達の必勝登頂法です。
まとめ
高山病の薬はけっこういろんな場所で手に入ります。が、じゃあいざ高山病にかかったら行けばいーやと思ってもすぐには手に入らないかもしれません。薬を飲んで少し経つまで苦しまなければいけません。なので、大丈夫と思っていても事前準備はしておいた方が、安心感もありますしね。元々標高が高いクスコ在住の人でも更に標高が上がる時は、何かしらの対策はとっています。日本や標高が高くない地域に慣れた僕らは、より意識して行動しておいた方が、結果的に旅の日数や時間を無駄にしなくて済むかもしれませんね。
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